佐竹クリニック

jr吹田駅から徒歩2分の消化器科・外科クリニック06-6381-0017

がんの
おはなし

私たちの体内では、すべての人に毎日5000個から10000個のがん細胞が生み出されています。

日本ではがんで亡くなる方は増え続け、国民の3人に1人ががんで亡くなるといわれています。
一方、欧米ではここ数年、がん患者さんの死亡率が下がる傾向にあります。先進国の中で日本は異常にがん死亡率が高く、今も下がる傾向が見られないとも言われています。

その原因は日本の保険診療で受けられる「標準的がん治療」の限界にあります。全身に散らばったがん細胞に対しての抗がん剤治療は、がんと闘う免疫細胞(NK細胞)まで殺してしまうのです。また、「薬剤耐性」をもつがん細胞が生き残るため、強い抗がん剤に切り替えてもやがて効かなくなっていくのです。

がんの3大療法(標準的がん治療)

  • 手術
  • 放射線治療
  • 抗がん剤

一口にがんと言ってもさまざまであり、一人ひとりすべて違うものとも言われます。ただ、概ねの傾向として「限局性」のうちに標準治療を受けられた方の多くは命が助かるのに対し、がんが転移性向(飛び散る性質)になってからでは、標準治療だけでは予後は良くありません。

当クリニックでは、たとえ進行・末期がんであっても、がん細胞より圧倒的に多い正常な細胞を元気にすることができれば、あらゆる代謝の活性化・免疫システムの回復・それに伴う自己治癒力の向上が期待できるのではないかと考えています。

患者さんの生命力を傷めず、回復させ、微小分散がんを全身すみずみまで叩くには、体内のがん細胞を狙い撃ちできる免疫細胞、とくにNK細胞を動員するしかありません。
しかし、このNK細胞を使った細胞医療(ANK療法)などの先端医療の多くが保険適応になっていません。このような現状のなかでがんを克服するには、患者さん自身の判断で、保険診療と自由診療をかけ持ちするしかありません。

進行がんは手強い病気です。標準治療をしっかり受け、並行して先端医療も取り入れ、「集学的な治療」により立ち向かっていかないと、なかなか歯が立ちません。
当院では、患者さんの状態に応じて標準治療以外の治療法を提案させていただいています。

当院でのがん治療

超高濃度ビタミンC療法

当院では、進行・末期がんの患者さんには、超高濃度ビタミンCの点滴とANK免疫細胞の併用療法を行なっています。ビタミンCの化学療法(抗がん剤)による骨髄抑制(免疫力の低下)の軽減作用、免疫賦活作用による体内NK細胞の覚醒・活性化(がん免疫抑制からの解放)、さらには、ビタミンC自らが持つ強い酸化力(H2O2の発生)によるがん細胞の破壊を期待し、ANK免疫細胞とあいまってがん細胞を一網打尽にすることを目標にした治療法です。

ビタミンCは、私たちの体の中で行われるさまざまな代謝の過程に必要となる人の生命維持に不可欠な物質です。しかし、健康な人と比べると、がん患者さんは体内のビタミンC量が少ないと言われています。

また、点滴を何回も重ねて受けることで、体内のビタミンC量が徐々に上がっていくことも確認されています。

高濃度のビタミンCを大量に投与し血中濃度を上げると、ビタミンCは血管から細胞外に浸み出します。がん細胞はそのビタミンCを栄養だと勘違いして吸収します。
その際に、ビタミンCは酸化され、大量の過酸化水素(H2O2)を発生させます。正常細胞はカタラーゼという酵素のおかげで過酸化水素を分解することができ、影響を受けることはないのですが、がん細胞はカタラーゼが欠乏しているため、過酸化水素を中和することができず、がん細胞のDNAやエネルギーをつくる解糖系が阻害され、破壊に至ります。

点滴投与後およそ1時間でビタミンCの血中濃度はピークに達します。細胞培養中のビタミンC濃度が350〜400mg/dlに達すれば、ほとんどのがん細胞が死滅することがわかっており、この数値を目標に点滴量を決定していきます。
すなわち、ビタミンCは自然の抗がん剤であり、同時に免疫力を高める働きもあります。

標準的3大療法(手術・放射線・抗がん剤)との併用の場合、ビタミンCの効力が化学療法によって消滅することはありません。また、標準治療で効果がみられない、標準治療の効果を高めたい、寛解期の延長、化学療法・放射線療法の副作用の軽減、QOLの改善を目的とした併用もおすすめです。

治療費について

ビタミンC点滴療法費用(税別)
G6PD検査費用
10,000円
ビタミンC点滴費用
1V(25g)
13,000円
2V(50g)
21,000円
3V(75g)
29,000円

おわりに

私は、今までの多くのがん患者さんと関わってきました。その結果、がん発症の大きな要因は、精神的ストレス(とくに人間関係)による長期間にわたる免疫力低下であると考えています。患者さんには、がんと診断された時点から3〜5年前を振り返ってもらうと、大抵の場合、長年にわたり大きな精神的ストレスを抱え込んだまま日々を過ごされてきた経緯があります。「当時、どのような精神状態であったのか」「患者さん自身の人となり(性格)、自身の中で習慣になってしまっている"思い"」などを聞かせてもらったうえで「自身を見つめなおす」お手伝いをさせていただいています。そして、患者さんが心のなかのいろいろな"気づき"が意識化されることにより、人間関係が修復し、その結果、精神的ストレスがなくなり、免疫力がアップすることで、病気が飛躍的に回復するケースも見られます。当院を受診される際には、ご遠慮なくお声がけいただければ、じっくりお話を聞かせていただきます。